錦織圭が全米オープン2015の初日、
1回戦で世界ランク41位のブノワペールに
フルセットの末負けてしまいました。
まさかの1回戦敗退に私もショックですが、
今回錦織が失うことになる
ランキングポイントについて
気になる方が多いと思うので
簡単にまとめてみます。
まさかの1回戦敗退
しかし「まさか」の敗退でしたねw
試合の展開とか感想は今回省きますが、
錦織が自分の持ち味を出せないまま
ずるずると試合が進んで
最後はペールが勢いづいて押し切られた
って感じでしょうか?
世界ランク41位ですから
それ程実力差はないんでしょうけど、
それでも負けることはないだろうと思っていただけに
「なぜ負けたのか?」
よくわからないまま試合が終わってしまった印象ですw
ランキングポイントについて
今回はランキングポイントに焦点を当ててみます。
詳細のルールについては
別途検索等でご確認いただくとして
ザックリとしたポイントシステムについて解説します。
世界ランクは過去1年間において
男子はATP、女子はWTAが指定する
大会での結果に応じて獲得した
ポイントの累計で順位が決まります。
毎週年間獲得ポイントが更新され
その時点でのポイント順位が
世界ランキングになるという感じです。
選手は義務付けられている大会以外は
各自コンディションや疲労の蓄積などを考慮の上
出場する大会を選んでいます。
そのため必ずしも昨年と同じ大会に出場する
ということにはならないこともあるんですが、
毎年同じ大会に出場すると仮定した場合、
昨年よりも上位の成績を収めなければ
ポイントは減るということになります。
また、ケガや疲労などで
昨年出場していない大会に出た場合は
その大会の獲得ポイントは
丸々上乗せになります。
トーナメント大会の格(グレード)
各トーナメントには格(グレード)があり、
4大大会(グランドスラム)を筆頭に、
男子で言えばATP1000、500、250
という格付けになっています。
数字は優勝すると獲得できるポイントです。
※4大大会は2000ポイント
優勝以外の獲得ポイント
個別の大会を全て調べたわけではないですが
概ねこんな感じだとご理解ください。
優勝 MAX
準優勝 優勝の6割
ベスト4 準優勝の6割
ベスト8 ベスト4の半分
ベスト16 ベスト8の半分
(以下半分に減っていくイメージ)
準優勝 優勝の6割
ベスト4 準優勝の6割
ベスト8 ベスト4の半分
ベスト16 ベスト8の半分
(以下半分に減っていくイメージ)
全米オープンの錦織の獲得ポイント比較
では錦織圭の
全米オープンでの獲得ポイントについて
具体的に確認してみます。
昨年錦織は準優勝でした。
グランドスラム大会は
優勝ポイントが2000ptなので
準優勝はその6割の1200ポイント獲得となります。
そして今年。
1回戦負けでも獲得ポイントってあるの?
と疑問に思ったんですが、
調べてみたところ、
わずか10ポイントではありますが獲得できるようです。
つまり錦織は全米オープンだけで、
10-1200=-1190ポイントを失うことになるんです。
グランドスラムの下のグレードの
優勝ポイントが1000ポイントで、
それよりも多いポイントを失うわけですから
この影響はかなり大きいです。
もっとも昨年は
ケガの影響で出場できなかった大会も多く
今年新たに出場したものもありますので
ある程度はポイントを補てんできているんですが。
獲得ポイントは毎週変化する
上述の通り、
年間獲得ポイントは毎週更新されるので
それに連動して世界ランクも動きます。
ランク上位選手の結果にもよりますが、
全米オープン終了後は
もしかしたら錦織は世界ランク5位
あるいはそれ以下に下がるかもしれません。
ただ、全米オープンだけが全てではないので
今後出場する大会の結果次第で、
また順位が変動する可能性もあります。
他の選手も同様に、
大会によって大きくポイントを獲得したり
逆に大きく失ったりしてますから。
錦織にとっては、
今年のグランドスラムは終わってしまいましたので
あとはツアーファイナル出場、
そして初優勝を狙うことが
今後の目標になってくるでしょう。
ツアーファイナルの出場資格は
世界ランクとは若干システムが違いますが
大体似たような順位になるので、
上位8人に入っていれば、
おそらく出場権は獲得できると思います。
(※2015/8/31時点で5位)
最後に
まだ始まったばかりの全米オープンが
初日で終わっちゃったみたいになりましたが
他の日本人選手も出場してますし
wowow観れる方なら、
車いすテニスでは男女ともに
優勝が期待できますので
こちらを楽しむってのもアリです。
※男子は国枝慎吾、女子は上地結衣が昨年優勝
車いすテニスは若干ルールが特殊ですが
初めて観る人は
「車いすに座った状態であそこまで動けるものなのか?」
と驚くと思いますよ。
また終盤はダブルスの試合も
中継されるかもしれません。
ダブルスはダブルスで奥が深いので
普段観たことない方は
機会があったら観てくださいね。
コメント