みなさんは白湯(さゆ)をご存知ですか?
健康や美容に効果があるということで
白湯を使ったダイエット法や健康法が注目されていますね。
芸能人やモデルも愛飲している方が多いので
ご存知の方も多いのでは?
中には
「効果がなかった」「めんどくさい」
という方もいらっしゃいますが、
白湯はインドの「伝統医学」に由来するものですので
念のため正しい作り方や正しい飲み方を覚えておきましょう。
今回は、アーユルヴェーダ式の
正しい作り方や飲み方を解説していきます。
白湯とは?
白湯とは水をしばらく沸騰させ続けた後、
空気を取り入れ40〜50℃位に冷ましたお湯のことです。
これを「湯冷まし」といいますが
この湯冷ましが一般的に「白湯」と呼ばれています。
※冷ます前の状態のお湯を「白湯」と呼ぶこともあるようです。
白湯は健康や美容にいいとされているため
実践される方も多いです。
熱湯とはどう違うのか?
一般的に熱湯は
水を沸騰させたもの(100℃のお湯)を指すことが多いです。
一方白湯は
水が沸騰してから10分程度沸かし続けた後
常温で40〜50℃に冷ますことによって
空気が取り入れられて冷やされたものを指します。
※冷ます前の状態のお湯を「白湯」と呼ぶこともあるようです。
水や氷を入れて冷ましてしまうと
それはもう白湯ではなくなります。
白湯はアーユルヴェーダが由来?
白湯はインドの「伝統医学」である
アーユルヴェーダに用いられている方法で、
「消化力を上げ胃腸を浄化し毒素を排出するもの」
とされています。
なぜ10分以上も沸かし続けるのか?
なぜ水が沸騰した後も
沸かし続ける必要があるのでしょうか?
・カルキ(臭)を取り除くため
水道水にはカルキ(次亜塩酸カルシウム)という石灰が含まれています。
水道水にカルキが入っているのは
細菌やウイルスを死滅させる働きがあるからです。
ただ、カルキは特有の匂いがあり、
水道水を飲むとカルキ臭が気になる
という方もいらっしゃるかもしれません。
水の美味しさは地域によっても違うでしょうが
最近では昔ほどカルキ臭が気にならなくなっている気もしますけどねw
以上の理由から
水を安全に飲むために入れられているカルキですが
一方では体にはあまり良くないということも耳にします。
水を沸騰させた直後というのは
まだカルキが十分抜け切らないらしく
沸騰したあとも10分程度沸かし続けることで
カルキが完全に抜けるんだそうです。
・味がまろやかになるから
沸騰してから10分以上沸かし続けると
カドが取れて味がまろやかになり飲み易くなります。
私自身も実践して飲んでみたのですが、
個人的な感覚ではありますが
お湯が沸いてから10分以上沸かし続けた方が
実際にまろやかになって体に染み込む感覚を味わいました。
白湯の効果効能
・胃腸をあたためてくれることで、冷え性の改善や予防になります。
・腸内の老廃物を流してくれるのでデトックス効果があり、肌荒れや体の不調が軽減されます。
・体の燃焼が良くなることでダイエットサポートになります。
・代謝が良くなるのでお通じの改善や美肌効果が期待できます。
・ストレスの軽減や風邪の予防にもなります。
・食事制限や運動な苦手な方でも始められます。
白湯の正しい作り方
<準備するもの>
・やかんや鍋(お湯を作れるものなら何でも良い)
・カップ(50℃以上から冷ましていくので耐熱のもの)
・水(水道水でよい、ミネラルウォーターを使う場合は国産のものにしましょう)
※硬水だと日本人の体に合わない可能性もあるので
<作り方>
1)水道水をやかんや鍋に入れてふたをせずに沸騰させます。
2)沸騰したら火を弱めて水面がボコボコするくらいに調整して、10分間程度沸かし続けます。
※沸騰させてからやかんのフタをあけてもOK
3)お湯をカップなどに入れてそのまま40〜50℃位になるまで冷まします。
※このとき氷や水などを足さずに自然に冷まします。
※あとで飲む分はやや熱めの状態で保温ポットなどに入れておきましょう。
電気ケトルや電子レンジで作ったらダメなのか?
白湯はアーユルヴェーダに基づいた考え方です。
アーユルヴェーダでは
自然界の「火・水・風」を
体に取り込むことがいいと考えられています。
「白湯」はその3つを満たす飲み物なんですね。
「火」火で水を熱する。
「水」水そのもの。
「風」ふたを開けて沸騰させることで風(空気)を取り込む。
電気ケトルや電子レンジでも
お湯を沸かすことは可能です。
しかしアーユルヴェーダの考え方に基づけば、
厳密には白湯とは言えないということになります。
電子レンジや電子ケトルの場合は
密閉された状態でお湯を沸かすので
「風(空気)」が十分でないのと
「火」を使わないですから。。。
ついでに書いておくと、
アーユルヴェーダの考えでは
IH(コンロ、クッキングヒーター)も
「火」ではなく「電気」なので
白湯を作れないということになります。
オール電化のご家庭が増えてきた現代において
なんとも悩ましい問題です。
そうなると現代社会におけるご家庭の多くでは
白湯は作れないということになってしまいますが
それでは元も子もないので、
アーユルヴェーダから解釈を少し広げてみましょうw
火でお湯を沸かせない、
あるいは時間がない場合など
電子レンジやIHなどで作りたいという方に朗報?
ネットで情報を探してみると
「電子レンジでも白湯を作れる」という記事も見かけます。
そういう方々のご意見を尊重して(笑)
電子レンジを使った白湯の作り方も書いておきますね。
※これを白湯と呼ぶかどうかの判断はお任せしますw
電子レンジで作る場合
<用意するもの>
・浄水又はミネラルウォーター
(水道水はカルキ抜きが出来ないので使わない方が味がよくなるかも)
・マグカップ
<作り方>
1)浄水かミネラルウォーターをマグカップに入れます。
2)電子レンジに入れて600Wで2分程加熱します。
(容器やカップの大きさ、水の量で加熱時間は調整して下さい)
3)出来上がり。すぐに飲む場合は適温まで自然に冷ます。
電子レンジは簡単ですねw
またIHの場合は基本的に火を使った白湯の作り方と同じです。
飲むタイミングや飲み方の注意点
飲むタイミングについては諸説あるようですが
基本的には朝昼晩の3回をベースに考えればいいと思います。
これを
1杯150-200cc程度、
1日800ml~1000mlくらいを目安に数回に分けて飲む
のがいいそうですので
計算上は1日4回か5回ですね。
また飲む時は
5~10分程度時間をかけて
少しずつすするように飲むといいそうです。
あくまで一例ですが
・朝起床して歯を磨いたあとに1杯
・日中は喉が渇いたときやお腹を休ませているときに1杯か2杯
・就寝前に1杯(夜トイレに起きない程度に)
という感じでしょうか?
(補足)
・就寝前
暖かい白湯を飲むと心が安らぐと言われています。
寝ている間に体内環境を良くしてくれるともいわれているのでタイミングとしてもいいでしょう。
・起床時
起床時は体内の水分が失われているので、水分補給として体温に近い白湯を飲むといいでしょう。
また体温に近い白湯を飲むことでお通じが良くなるといわれています。
時間がない時は前日作った白湯を飲んでも良いです。
・毎食後に白湯を飲む
食後に飲みたい時は30分位時間を空けましょう。
起床時に白湯を飲んだときには30分くらいあけてから取りましょう。
※食事中に白湯を飲むことについては肯定否定両方の意見があるようです。
白湯のアレンジ方法
白湯はそのまま飲むのが一番効果的ですが、
飲み難いと感じる場合にはアレンジしてみましょう。
・ショウガを入れる
体を温めたい時や夏の冷え対策に生のショウガを入れます。
すり下ろしてもチューブのものでも良いです。
・ハチミツやシナモンを入れる
喉が痛いときや風邪をひいた時などに良いです。
・マーマレードを入れる
オレンジの香りで安らぎをえられます。
緑茶はカテキン、カフェインやポリフェノールなど色々な成分を含んでいます。
この色々な成分が白湯に勝ってしまうため
体に負担になってしまうことがあります。
ですから緑茶を混ぜるのは避けたほうがいいでしょう。
(っていうかそれじゃあまんま「お茶」ですけどw)
白湯に関する書籍
「マハリシ南青山プライムクリニック」の蓮村誠院長が
白湯に関する書籍をいくつか執筆されています。
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他にも白湯に関する書籍は出版されていますので
本を読んで理解を深めるのもいいかもしれません。
白湯を愛飲している芸能人
白湯を愛飲していると公言している芸能人は多いですね。
現在も実践しているかは不明ですが
確認できた方の名前を挙げてみます。
桐谷美玲
白湯ダイエットをしていると公表しています。
(っていうかダイエット必要なのか?)
米倉涼子
白湯をデトックスとして活用しているそうです。
嵐・松本潤
テレビ番組に出演した際に健康法として「白湯」を紹介したそうです。
千葉麗子
元アイドルでヨガインストラクターの彼女が広めたダイエット方法としても有名です。
他にも
長澤まさみ
小嶋陽菜
梨花
平子理沙
など女性に注目されそうな方が実践されていますねw
最後に
白湯の正しい作り方や飲み方を中心に
書いてきましたがいかがだったでしょうか。
アーユルヴェーダにこだわると
ちょっと難しくなりそうですが、
どこのご家庭にもある「水」を使うだけなので
慣れてしまえば毎日継続することは可能ですね。
実践すれば全員に効果が現れるとは言い切れませんが
多くの有名人が実践しているというのは
説得力があるといえるのではないでしょうか?
ダイエットや健康維持に何がいいか悩んでいる方は
すぐにでも実践できる白湯を試してみてはいかがでしょうか?
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