当ブログ内の記事ではアフィリエイト広告を利用しています。

「匂い」と「臭い」の違いは?使い分け方はあるの?「香り」についても!

「匂い」と「臭い」の違いは?使い分け方はあるの?「香り」についても! 生活
スポンサーリンク

「におい」という言葉を表現する時に、「匂い」と「臭い」の2種類の漢字があることはご存知の方も多いと思います。

では、この2つの漢字ではどんな違いがあるのでしょうか?
また、これら2つの表記の使い分け方について決まり事のようなものはあるのでしょうか?

ついでに言えば、似たような意味の言葉に「香り」もありますが、そこにも違いはあるのでしょうか?

 

なんとなく分かるような分からないような、モヤモヤした感じになったのでちょっと調べてみました。



スポンサーリンク

「匂い」の意味について


まず、「匂い」という字について辞典で調べてみました。

 

広辞苑(広辞苑第六版 iOSアプリ、株式会社計測技研)では、驚くことに1番目の意味として「赤などのあざやかな色が美しく映えること。」

2番目の意味として「はなやかなこと。つやつやしいこと。」とあります。

3番目にやっと「かおり。香気。」と出てきます。

 

また、「同色の濃淡によるぼかし。」ともあり、「染色法また襲(かさね)の色目などで、上が濃く、下が薄い配色。」とあります。

それ以外には、「人柄などの、おもむき。気品。」「芸能や和歌・俳諧などで、そのものに漂う気分・情趣・余情など。」とあります。

 

漢辞海(漢辞海第三版 iOSアプリ、株式会社物書堂)という漢和辞典では、「匂」の名詞として「①におい。㋐よいかおり。㋑美しさや気品。」、動詞として「①におう。㋐かおりが高い。㋑美しさや気品がある。」と載っています。

 

全体として、いい意味で使われている言葉だということが分かります。

 

「臭い」の意味について


続いて「臭い」についても意味を調べてみました。

 

広辞苑では、「匂い」の項目の中に「(「臭」と書く)くさいかおり。臭気。」「(「臭」とも書く)そのものが持つ雰囲気。それらしい感じ。」とあります。
ちなみに、後者の例として挙げられているのが、「庶民的な―」「犯罪の―」というもの。

「くさい」の漢字が「臭い」であることからも想像できるように、あまりいい意味では使われていません。

 

漢辞海の方では、名詞として「かぐわしい香り。」と「くさいにおい。不快なにおい。」と両方の意味が載っているものの、形容詞として「においがひどいさま。くさい・クサシ。」「嫌悪すべきさま。」と載っており、やはりあまりいい意味ではないようです。

 

漢字の成り立ちは、「犬」「自(はな)」から構成される、説明として、禽獣(きんじゅう)が逃走すると、においをかいで、その跡を知るのが犬である、とあります。

獲物の肉のにおいや肉の腐敗したようなにおいを連想させる言葉のようです。

 

「匂い」と「臭い」の違いは?


中国で日本語教師をされている方のブログによると、「匂い」について、

この言葉自体には良い意味も悪い意味もなく、最も一般的な表現。
しかし不快なものには使わず、良いものに対して使う。
嗅覚だけでなく、雰囲気にも使える。

(引用元:毎日のんびり日本語教師


と書かれていて、「臭い」については、

「臭い」はゴミ、トイレなどの悪臭・異臭、一般的に不快だと思うものに対して使う。
良くない雰囲気にも使えます。

(引用元:同上)


とされています。

 

やはりこれまで見てきた通り、「匂い」はどちらかというといいにおいの方に、「臭い」は嫌なにおい、不快なにおいの方に使うもののようです。

匂いと臭いの違いを説明するなら、「イメージやニュアンスが良いのか悪いのかの違い」ということになりそうです。

 

「薫り・香り」は?


では、同様に「におい」を表す言葉として使われる「薫り・香り」はどんな意味を表すのでしょう?

 

広辞苑によれば、「よいにおい。香。」「つややかな美しさ。」「芸術品などの、何となく感じられるよい感じ。」とあります。

 

漢辞海では、「香」の方が「黍(きび)」「甘(うまい)」から構成され、名詞として「穀類が成熟したときのにおい」「かぐわしいにおい」の意味であることが載っています。

また「薫」の方では、名詞として「香草の一種。蕙草(けいそう)。かおりぐさ。」「花や草のよい香り。」とあります。

どちらも、心地の良い、いいかおりを表すを表す漢字のようです。

 

 

「匂い」と「薫り・香り」の違いは?


上述の日本語教師の方によると、「薫り」については言及されていないものの「香り」については、

匂いと同じく良いものに対してだけ使う。
ただし、「匂い」よりも高級感、上品な美しさ、またはそのような雰囲気を付属して表します。

(引用元:同上)


とのこと。

 

例としてシャンプーを挙げられていますが、「シャンプーの匂い」「シャンプーの香り」と表現した場合はどちらも良い匂いであるニュアンスが伝わりますが、「香り」の方がより上品な感じが生まれるため、「匂い」よりもその良さを強調できるそうです。

 

「匂い」「臭い」「薫り・香り」漢字の使い分け方は?


これら「匂い」「臭い」そして「香り」という漢字表記をどう使い分ければいいのでしょうか?

 

先生によれば基準となるのは発信者(話者)の感情とのこと。
つまり発信者(話者)が、ポジティブなものとして伝えたいのか、ネガティブなものとして伝えたいのかで使い分ければ良いようです。

 

例えば「香水」といえば、一般的にはいい匂いがするイメージですよね?
そう考えると「香水の匂い」と表記するのが妥当に思えます。
さらに言えば、上品なにおい感を出したければ「香水の香り」だって間違いではないでしょう。

一方で「近くにいる人の香水のにおいがきつくてたまらない。気分が悪くなる。」という人からすれば「香水の臭い」のほうが適切な使い方であるというわけですね。

 

これは私の想像も含みますけど、発信者がそこまで自分のイメージを込めなくてもよいケースでは、一般的なイメージで考えて使い分ければいいのかなと思います。

「匂い」(「香り」)の例
香水、花、シャンプー、料理、コーヒー、ワイン、木、風など。

「臭い」の例
焦げた○○、汗、トイレ、硫黄、オナラ、煙、腐った魚など。

 

ただし読み手からすると、発信者があえて気持ちを強調して伝えるためにその漢字を使ったのか?
あるいは単なる使い方の間違いなのか?
真意がよくわからないケースもありそうですけどね。

まあ良心的に解釈してあげるのがスマートなんでしょうね。
発信者は「匂い(香り)」と「臭い」の使い分け方を理解しているという前提で、「匂い」「香り」を使ってたら「ああ、発信者にとってはプラスイメージなんだな」って感じで。。。

 

まとめ


以上、「匂い」「臭い」そして「香り」の違いや使い分け方などについて、日本語教師の方の記事を参考に調べた情報をまとめさせていただきました。

結論から言えば、今まで私がイメージしていたものと大きくは変わらなかったんですけど、曖昧だった部分もありましたので勉強になりました。

・「匂い」はいいにおいに対して使い、雰囲気をあらわすこともある。
・「臭い」は悪臭や異臭など、不快だと思うものに対して使う。嫌な雰囲気を表すのにも使う。
・「薫り・香り」は匂いと同じく良いものに対してだけ使うが、「匂い」よりも高級感、上品な美しさ、又はそのような雰囲気を付属して表す。
・「匂い」「臭い」「薫り・香り」の漢字の使い分けは、話者がどう思っているかで変わる。

 

原則は発信者(話者)の持つイメージによって決まるということですね。

私も今後記事を書く際には、「におい」や「かおり」の表記には注意を払って使い分けていきたいと思います。

みなさんも気をつけてくださいね。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
生活
くるじるえるくをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました