節分に食べると縁起がいいとされる恵方巻。
恵方巻を食べる際には
「恵方」を向いて食べるというのは
みなさんもご存知だと思います。
では
「2016年の恵方とはどの方角?」
「恵方の決め方にルールはあるの?」
という疑問に即答できる人は、
そういないと思います。
今回はその「恵方」の決め方についてまとめていきます。
もちろん2016年の恵方(方角)も!!
「恵方」とは?
恵方とは文字通り、
恵みの方角を示す言葉です。
元来は恵方巻とあまり関係が無く、
ただ縁起の良い方角という意味で使われた言葉でした。
例えばお正月の初詣、
自宅から見て恵方に存在する神社へ
初詣に向かう「恵方詣り」があったりします。
この「恵方」には
一年の福を司る歳徳神(としとくじん)と呼ばれる神様がいるとされ、
その方向に願いをかけると万事に吉とするようです。
(画像引用元:wikipedia)
つまりこの歳徳神の存在する方角を恵方と呼びます。
恐らくこれが恵方巻の
「恵方に向かって食べながら、願うと吉」
という願掛けのモチーフと考えられます。
元々この歳徳神には
「田んぼや畑の作物が元気に育って豊作になってほしい」
そんな願いが込められており、
これが「恵方」を作る土台に在りました。
これを「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」と呼びます。
五つの穀物、一例ですが米、麦、栗、豆、黍(きび)の五種で、
これが豊作になる様を示す言葉です。
この一年の豊作を司るのが歳徳神で、
その歳徳神の存在する方向が恵方になります。
恵方巻という名前が定着していなかった頃でも
一年の海の幸や山の幸を一つにした巻き寿司は、
一年の豊穣という願いのこめられた食べ物であったことは
間違いないようですね。
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「恵方」の決め方は?
恵方の方角は毎年変わります。
これはご存知の方も多いですかね?
なんと歳徳神は
一年ごとに場所を変えてしまうんだそうです。
不思議ですね。
では恵方はどうやって決まるのか?
恵方はその年の干支・十干によって決定されます。
干支とはもちろん十二支の事で、
十干とは「木火土金水(もっかどごんすい)の五行」
「え」と「と」の兄弟の組み合わせからなる、
十通りの組み合わせでそれぞれが方角を示しています。
甲(きのえ) 東
乙(きのと) 東
丙(ひのえ) 南
丁(ひのと) 南
戊(つちのえ)中
己(つちのと)中
庚(かのえ) 西
辛(かのと) 西
壬(みずのえ)北
癸(みずのと)北
(中は中央で、真ん中を示すそうです。)
乙(きのと) 東
丙(ひのえ) 南
丁(ひのと) 南
戊(つちのえ)中
己(つちのと)中
庚(かのえ) 西
辛(かのと) 西
壬(みずのえ)北
癸(みずのと)北
(中は中央で、真ん中を示すそうです。)
ここに十二支を加えると、
「ひのえのさる」とか「みずのとのね」
などと呼ばれるようになります。
余談ですが、
十二年で一週する干支に、
この十干を加える事で暦が60年で一周するようになり
これを「還暦」と呼びます。
この十干から恵方は決定されます。
2016年の「恵方」は?
十干から恵方が決定されるとして、
じゃあ実際のところ何処をむけばいいのでしょうか?
恵方は5通り、4方向と決まっています。
「甲」又は「己」東北東やや東
「乙」又は「庚」西南西やや西
「丙」又は「辛」南南東やや南
「戊」又は「癸」同上
「丁」又は「壬」北北西やや北
「乙」又は「庚」西南西やや西
「丙」又は「辛」南南東やや南
「戊」又は「癸」同上
「丁」又は「壬」北北西やや北
今年2016年は丙申(ひのえのさる)です。
よって
2016年の恵方は「南南東やや南」
という事になります。
ただそういわれてもよくわかりませんねwww
これはほとんど南と言っていい方角で、
そこから気持ち東にずれる程度の方角なんですが、
何とも細かい方角ですw
(画像引用元:wikipedia)
ちなみに何故この方角に歳徳神が存在するのか?
調べてみましたが答えは見つかりませんでしたwww
まとめ
最後にもう一度整理してみます。
1.恵方とは福の神、歳徳神が居る方向のこと
2.恵方の方角はその年の干支・十干から決められる
3.2016年の恵方(方角)は南南東やや南、南から気持ち東へ
ということです。
ちょっと難しいですが、
これを理解できれば
毎年恵方で悩むことはなくなりますねw
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